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幻想のかけら

オリジナル小説を書いています。現在、「魔法使いの息子」というタイトルで掲載中。

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魔法使いの息子:第29話「実技試験前」

翌日、実技試験のため、トレイは教育係のサリーエルの執務室に顔を出した。
執務室に向かう途中で、トレイはアレスとばったり出会った。

「おはよう、アレス。」
「よう。」

あいさつした後、しばらく無言で並んで歩くと、アレスがこう口にした。

「トレイ、お前、体調はいいか?」

「まあ、普通だな。」
 (お前、そればっかりだな・・・)

「オレはなんだか頭が重い。」

まあ、そういうときもあるんだろうな。とはいえ、実技試験の前に、そうなるとは。
体調管理のなってない奴だ、なんてトレイが思っていると、
どうも、アレスの目線が厳しい。

「ん。なんだ?」

「お前、オレになにかやってないだろうな?」

「どうしてそういう話になるんだ?
 何もやっていないが、どうしてそう思った?」

「魔力検知で調べたら反応した。お前じゃないか?」

どうも、アレスは誰かから魔法で攻撃を受けたようだ。
自分で魔力検知で調べたことで、それがわかった、ということのようだった。

「オレは昨日からお前に手を触れていない。
 手を触れずに、相手の体調を悪化させるような方法を、
 オレが知っている、とお前は言うのか?」

「・・・・。」

「授業で習った中にはそんなのはないし、
 そんな方法をオレは聞いたこともない。
 できるとしても、結構高度な方法のような気がするな。
 お前は、その方法に心当たりがあるのか?」

「ない。」

「では、なぜオレだと思う?」

「お前じゃなければ、誰だというのだ?」

「そんなことは知らない。
 というか、なんでオレなんだ?」

「オレが失敗すれば、お前がトップだ。」

「お前のそういうところ、めんどくさいぞ。
 魔力も実技もお前の方が圧倒的。オレが勝てるのは筆記だけだ。
 総合力でお前が一位。
 いい加減、オレをライバル視するの、やめてくれよ。」

「・・・・。」

再び無言。
そうこうしているうちに、サリーエルの執務室に2人は到着し、
ノックの後、部屋に入り、挨拶をした。

「サリーエル先生、おはようございます。」「おはようございます。」

「2人ともおはよう。
 今日から実技試験を行うが、2人とも体調は大丈夫かな?」

「はい、大丈夫です。」「大丈夫です。」

「アレス君は、少し顔色が悪いようだね。
 よく寝れなかったかな?」

「いえ、大丈夫です。」

「そうかね?
 ならいいのだがね・・・?」

サリーエルがアレスを観察する。

「君は魔力がとても高い。実技でもよい成績を出せることを期待しているが、
 体調が悪いのであれば無理は良くない。」

「大丈夫です。昨日も眠れましたし、実技試験は問題なくこなせると思います。」

「そうかね?まあ、何かあれば相談してくれ。
 さて、実技試験についてはすでに知っているかもしれないが、
 進め方について説明をさせてもらう。」

2人はサリーエルから実技試験の進め方について説明を詳しく聞くこととなった。

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