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幻想のかけら

オリジナル小説を書いています。現在、「魔法使いの息子」というタイトルで掲載中。

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魔法使いの息子:第33話「サポート役の生徒」

次の日、ジョージは島にまだ残っている他の受験者達を部屋に集めた。

「すでに聞いているものもいるかもしれないが、実技試験中に事故があり、
 アレス君が命を落とした。」

部屋がざわめく。トレイも驚きを隠せない。

ジョージは受講生達にアレスが命を落としたときの状況の説明を行った。
召還された闇の精霊の攻撃を受けて倒れた後、即座に治療を受けたが、
呪いのようなものがかかっており、回復できずに命を落としたとのこと。
呪いについての原因は調査中で、闇の精霊を召還した教員に状況を聞き取り中だが、
詳しいことはまだわかっていない、とのこと。

「トレイ君の実技試験がそれにより中断された。
 アレス君の葬儀のことや、調査もあるので、現在の進行中の試験の中断の意見もあったのだが、
 最終的に続行することに決定された。
 ただ、葬儀の準備や調査と並行して進めていく必要があるため、日程に変更がある。」

ジョージが受験者達の実技試験がまだ終わっていないものの試験日程と、
合格発表の日程の話をする。

「今日は、トレイ君の実技試験のみ行う。
 ただ、トレイ君の相方が必要になるのだが、だれか、立候補はいないだろうか?」

「私やります」

「セゼルス君か。君はすでに実技試験を終えており、結果待ちの状況だと思うが、、、、、」

「構いません。手伝わせてください。」

「わかった。それでは、よろしく頼む。」

トレイがセゼルスの方を見る。クラスではほとんど話したことのない女子だが、一応知っている顔だ。
アルテの姪。何度か顔を合わせたことがあるものの、詳しくはしらない。
アルテから剣を学びつつも、魔法の適性があったため、アカデミーに入学、勝気な性格、その程度だ。

トレイがセゼルスに軽く会釈すると、セゼルスも会釈を返してくる。

ジョージが、トレイとセゼルスに向けて、実技試験の日時と場所を知らせる。

「トレイ君はこんな状況の中、大変だとは思うが、、、」

「いや、大丈夫です。戦いで人が命を落とすの、見慣れているので。」

「、、、、、そうか。」

トレイの発言で、もともと微妙な雰囲気だったのが、さらになんともいえない雰囲気になる。
トレイは思ったことをそのまま言っただけだったのだが、ちょっと失敗したかな、と少し後悔した。

「話としては以上だ。
 アレス君の葬儀に関しての連絡は、後で別途各自の部屋に連絡がいくと思う。
 解散してくれ。」

トレイが部屋に帰ろうとすると、セゼルスが声をかけてきた。

「よろしくね。」

「ああ、こちらこそよろしく頼む。でも、良かったのか?」

「何が?」

「実技試験もう終わってるんだろ?わざわざ手伝ってくれて、こっちは助かるけどな。」

「魔法で戦うのって、貴重な体験なんだよね。できるだけ経験しておきたいから。」

この女、戦闘ジャンキーだ。

「やっぱり剣の方が得意なのか?」

「そりゃあね。でも、師匠からはせっかく魔法が使えるのだから、そっちも鍛えておけって言われてるからね。
 こういう実践に近い経験が積める機会は貴重なのよ。」

「そうか。それならいいけどな。」

「じゃ、今日はよろしくね。」

セゼルスはさっさと自分の部屋に向かっていった。

実践では剣を封印して、魔法だけで戦うことになるだろうが、
アルテから剣を習っているなら、戦闘はうまいはず。

相方の腕前に少し期待したトレイだった。

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